ニュース 自動車・二輪車 作成日:2019年6月4日_記事番号:T00083872
5月の新車登録台数は3万7,829台で、従来予測を上回る前月比9.1%増、前年同月比6%増で今年最高となった。プラス成長は2カ月連続。新車市場をけん引する車種別首位のトヨタ「カローラ・アルティス」は、新モデルのうちハイブリッド車(HV)が予約の5割近くを占め、納車待ちの状況だ。HVはガソリンの値上がりを受けて人気になっており、今後も好調な販売が続きそうだ。4日付経済日報などが報じた。
アルティスの5月新車登録台数は2,883台で、2カ月連続で車種別首位だった。うちHVモデルは890台と、約3割を占めた。ただ、購入者の5割近くが同モデルを選ぶものの、HV用電池の供給不足で納車が遅れており、5月下旬時点では約3カ月待ちだった。納車が円滑になれば、アルティスの単月の新車登録台数は3,000台に達する見通しだ。
2位のトヨタの輸入スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」も2,820台と、前月に続いて好調だった。RAV4新モデルもHVが人気で、5月下旬時点で納車まで半年以上かかる状況となった。
アルティス、RAV4を擁するトヨタ台湾総代理店、和泰汽車の5月新車登録台数は1万2,008台、前年同月比26.5%増加した。市場シェアは31.7%で2位の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)に20ポイント以上の大差を付けた。1~5月累計では5万3,678台で前年同期比3.7%増加し、上位10社で唯一、プラス成長となっている。
人気車種多数が納車待ち
中華汽車は4,215台で、前年同月比4.4%増だった。3位の裕隆日産汽車は3,115台で、6.2%増。台湾生産SUV「キックス」の新モデルが1,422台と貢献した。
一方、4位の台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)は2,630台で6.8%減、5位のホンダ台湾は2,617台で28.5%減と、引き続き前年割れとなった。
6位の福特六和汽車(フォード六和モーター)は1,811台で、47.6%増の大幅な伸びとなった。うち台湾生産セダン「フォーカス」新モデルが1,111台と販売全体の6割以上を占めた。
業界関係者は、6月の新車登録台数は4万1,000台と、5月をさらに上回ると予測。▽アルティスとRAV4のHVモデル▽レクサスのクロスオーバーSUV「UX」と「NX」▽フォーカスの最高級モデル▽キックス──といった人気車種がいずれも1,000台以上納車待ちの状況であることが要因だ。
下半期は楽観できず
今年通年の市場動向について業界では、6月と7月が鍵を握るとみている。今年は8月1日に例年販売が落ち込む旧暦7月の「鬼月」に入ること、9月以降は総統選が近づくため販売にマイナスの影響が懸念されるためだ。米中貿易戦争の激化もあって、下半期の新車販売は必ずしも楽観できる状況にはない。
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