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遠東新世紀、米の再生PET業者買収へ


ニュース 石油・化学 作成日:2019年6月4日_記事番号:T00083878

遠東新世紀、米の再生PET業者買収へ

 化学繊維メーカー、遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は3日、リサイクル材料からポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を生産する米オハイオ州のフェニックス・テクノロジーズ・インターナショナルを買収すると発表した。買収額は1,000万米ドルで、今四半期の手続き完了を見込む。環境保護意識の高まりによる需要拡大を好感した。4日付経済日報が報じた。

 遠東新世紀によると、フェニックスの年産能力は3万6,000トンで、フル稼働状態だ。飲料や消費財などの世界的大手向けに出荷している。フェニックスは、遠東新世紀にとって米国3カ所目の生産拠点となる。

 遠東新世紀は、2018年にM&GポリマーズUSAのウェストバージニア工場とオハイオ州の研究開発(R&D)拠点を取得した他、18年末にはテキサス州で工場建設許可を取得している。米国への累計投資額は130億台湾元(約450億円)に達した。

 遠東新世紀は第1四半期、六大事業部門で石化部門が唯一、赤字(3,000万元)を計上した。第2四半期は、川上の原材料供給増と需要期のため同部門は黒字転換する見通しだ。