ニュース 政治 作成日:2019年6月4日_記事番号:T00083892
総統選に向けた国民党予備選に出馬する鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は3日、候補者として記者会見を開き、米中貿易戦争が台湾に与える影響に改めて警告を発した。4日付経済日報が伝えた。
郭氏は3日、楽観し過ぎると米中貿易戦争に巻き込まれると、政府に注意を呼び掛けた(3日=中央社)
郭氏は「経済情勢は外資の動向が全てを物語っている。政府は台商(中国などに進出する台湾企業)のUターン(回帰)投資額で大衆に麻酔をかけているが、世界金融危機以来の重大な情勢が既に出現している」と述べた上で、「台湾は過度に楽観すべきではなく、どちらか一方に偏れば、台湾を予測不可能な危機に追い込むことになる」と警告した。
郭氏は新興勢力が台頭し、既存勢力の不安が増大すると戦争に発展するという「トゥキディデスのわな」が既に出現しているとし、台湾海峡危機にも新たな定義付けが必要だと主張。台湾が大国の勢力争いの前哨基地になり得るとの認識を示した。
鴻海が中国・深圳工場で華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)向けのスマートフォン生産ライン数本の稼働を停止したとの一部報道については、「鴻海の問題は鴻海に聞いてほしい。自分は国民党の候補者として話しに来た」と述べ、言及を避けた。
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