ニュース 金融 作成日:2019年6月5日_記事番号:T00083913
英フィナンシャル・タイムズはこのほど、台湾の生命保険会社が米企業の長期社債の約14%を保有しており、今後台湾元が上昇する局面で売却する懸念が米債券市場にとって潜在的リスクになると指摘する記事を掲載した。5日付経済日報が伝えた。
同紙は台湾が域内総生産(GDP)との比較で世界2位の規模の金融システムを有し、消化し切れない資金が海外投資に充てられ、その多くが格付けの高い米国の公債や社債に流れていると指摘。特に台湾生保業界では、米ドル建て債務と米ドル建て資産の差額が、台湾のGDPの72%に相当する4,200億米ドルにまで拡大していると分析した。
同紙は「台湾元の為替レートが将来的に上昇し、それによる為替損失が債券からの少額の利息収入を大幅に上回れば、台湾の保険会社は米国市場からの資金引き揚げを迫られる」と警告した。
これについて台湾の金融監督管理委員会(金管会)は「台湾の金融市場は安定しており、保険業の総収入保険料は保険金給付金支払額を上回っており、流動性リスクの懸念はない」との認識を示した。
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