鴻海精密工業が５日発表した５月連結売上高は前月比1.2％増、前年同月比10.7％増の3,842億1,700万台湾元（約１兆3,300億円）で、５月としての過去最高となった。１～５月売上高は１兆8,200億元で前年同期比5.9％増だった。６日付経済日報が報じた。
５月売上高の前月比の伸びは、通信機器が最も大きく、前年同月比の伸びは▽消費者向け電子製品▽通信機器▽コンピューター──の順に大きかった。
郭台銘（テリー・ゴウ）董事長は５日、米国市場と顧客の下半期景気見通しについて把握するため、過去２日間、米国と電話していたと明かした。
郭董事長（右）は５日、米国の利下げ示唆は景気下振れの兆しとの見方を示した（５日＝中央社）
鴻海が米国インディアナ州工場で155人を解雇し、メキシコに生産移転したとのロイターの報道について郭董事長は、偽の話題を信じるなとコメントした。鴻海は、昨年一部顧客の戦略変更に応じて、既存工場の人員調整を行ったが稼働は続けており、米国ウィスコンシン州工場の投資とは無関係と説明した。
