ニュース 石油・化学 作成日:2019年6月10日_記事番号:T00083962
南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)が主力とするエチレングリコール(EG)価格が5月、前年同月比で42.6%の大幅な下落を見せる中、呉嘉昭同社董事長は6日、「EGは現在、生産すればするほど損失が拡大する状況だ」と説明し、きょう10日より同製品の生産ライン稼働率を40%まで引き下げると表明した。7日付経済日報が報じた。
このところの米中貿易戦争激化を受けた原油価格急落により、各種石油・化学原料価格が下落している。特にEGは下げ幅が大きく、呉董事長は、稼働率を引き下げて、グループ企業や台湾のポリエステルメーカー、中国の一部契約顧客向けのみの生産に限定する方針を示した。
その上で、EGの重要原料となるエチレンについて、米国で低価格のシェールガス由来製品の生産能力が大幅に拡大していると指摘。下半期にエチレン価格が下落してEGの生産コストが下がり、利幅が拡大すれば、稼働率の引き上げを検討すると語った。
なお、南亜プラと台湾の中国人造繊維(CMFC、中繊)の合弁、南中石化工業は、年産能力16万トンのEG生産ラインで5月より1カ月の予定で年次保守作業を進めていたが、市況の悪化を受けて2カ月間の稼働停止延長を決めた。
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