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王金平前立法院長、 総統予備選に不参加表明


ニュース 政治 作成日:2019年6月10日_記事番号:T00083973

王金平前立法院長、 総統予備選に不参加表明

 王金平前立法院長は6日、国民党の総統候補指名に向けた調整作業を行う党幹部と会談した結果、総統選出馬を目指す党内予備選への出馬を取りやめるとする声明を発表した。中央社電が伝えた。

/date/2019/06/10/18wang_2.jpg王氏(中)は7日、総統予備選に参加しないが、今後も中華民国の安定と両岸(中台)の平和を追求すると述べた(7日=中央社)

 王氏は今回の予備選方式に強い不満を持っており、「おかしな予備選に参加するのではなく、今後一心に草の根を回り、各地の人脈を固め、団結可能な力の団結を図り、準備を整えたい。いつでも時勢に応じ、党、人民、社会からの呼び声に応えたい」と述べた。

 王氏が離党して総統選に出馬するのではないかとの見方もあるが、その点について、王氏本人は具体的なコメントは避けつつも「自分は予備選に出ないのであって、出馬断念ではない」と語っており、臆測を呼んでいる。

 国民党の総統候補レースは事実上、韓国瑜高雄市長と鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の2人に絞られる中、王氏が予備選を勝ち抜く目は既になくなっていた。政治評論家の邱明玉氏は「王氏の隠された狙いは、(次の政権で)行政院長になることではないか」との見方を示した。