ニュース 石油・化学 作成日:2019年6月14日_記事番号:T00084066
台湾中油(CPC)向けのナフサを積んだタンカー「フロント・アルタイル」(マーシャル諸島船籍)など2隻は13日、中東のオマーン湾を航行中に相次いで攻撃を受け、火災などが発生した。外国籍の船員23人は全員救助された。CPCは、ナフサは7月末までの45万キロリットル分の備蓄があり、台湾向けや川下企業への供給に影響はないと説明した。14日付経済日報などが報じた。
「フロント・アルタイル」が積載しているナフサは約7万5,000トン。同業の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)は、石化大手にとって、この量での影響は限られると指摘。CPCから要請があった場合には支援を行うと説明した。
CPCは、近年は調達先を多様化しており、中東から調達率は50~60%まで低下していると説明した。中東地域では、先月もタンカー4隻が攻撃を受けるなどリスクが高まっている。
13日の国際原油価格は、攻撃を受け一時4%以上上昇した。台湾のガソリン小売価格は来週、0.1台湾元(約0.34円)引き上げられる予定となっているが、まだ攻撃の影響は反映されていない。
CPCに所有権があるナフサの損失は、保険により補償される見通しだ。損害保険会社、新光産物保険は、現在のところ損失額などは調査中と説明した。
日本の海運会社、国華産業が運航する「コクカ・カレイジャス」(パナマ船籍)も攻撃を受け、損傷を受けた。日本人は乗船しておらず、船員は全員救助された。
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