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台北101ビル、最上階の屋外展望台を初開放


ニュース 社会 作成日:2019年6月14日_記事番号:T00084081

台北101ビル、最上階の屋外展望台を初開放

 台北市の超高層ビル、台北101の最上階、101階の屋外展望台がきょう14日より一般の観光客に開放された。これまで一部の要人しか眺めることができなかった、最上階からの景色を観光客も体験できることになる。これにより同ビルでは、中国人客の減少により落ち込んでいる入場者数の回復を狙う。

/date/2019/06/14/19kakomi_2.jpg屋外のスリルたっぷりのスカイライン460は、1日当たり36人に入場を限定する。予約も必要だ(13日=中央社)

 台北101を訪れる観光客はこれまで、89階の屋内展望台か、不定期に開放される91階の屋外展望台までしか上ることができなかった。91階の展望台は台北101本体部分の屋上に当たるが、今回、開放されたのはその上の塔のように突き出た部分の最上部の屋上に当たる。

 そこに新たな展望台「スカイライン460」を整備。利用者は安全具を着用して屋外に出て、海抜460メートルの高さから360度の大パノラマを楽しむことができる。

 なお89階展望台の入場者数は2015年に延べ280万人を記録したが、16年の政権交代により中台関係が冷え込み、中国人ツアー客が急減したことから年々減少。昨年の入場者数は213万人にとどまり、特に中国人は15年の約半分に落ち込んだ。

 ただ、台北101の運営会社、台北金融大楼(台北フィナンシャル・センター、TFCC)の張振亜総経理によると、近年では韓国人客の来場が全体の2割を占めるまでに増加。さらに東南アジアからの観光客も大幅に増えているという。また中国からも個人旅行者が増えており、入場者の需要や興味は従来とは大きく変化していることから、同ビルではハードウエアの更新やサービス内容の見直しを進めている。

 ちなみに89階展望台を訪れる台湾人客は非常に少なく、昨年は全体のわずか1割程度だった。しかし張総経理は、今回の101階展望台の開放で台湾人客が20%増加するとの見通しを示した。

 ただスカイライン460の利用は、記念写真の撮影、綿菓子を乗せた特製コーヒー、記念品のミネラルウオーターなどとセットで1人3,000台湾元(約1万円)となっており、この料金設定の受け止められ方が入場者数を左右しそうだ。