ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

インベンテックのノートPC、関税回避で8月までフル稼働


ニュース 電子 作成日:2019年6月17日_記事番号:T00084091

インベンテックのノートPC、関税回避で8月までフル稼働

 電子機器受託生産大手、英業達(インベンテック)は、米中貿易戦争を受けた顧客の発注前倒しで、売上高の5割近くを占めるノートパソコンの受注が既に8月まで一杯となっている。17日付工商時報などが伝えた。

/date/2019/06/17/01inventec_2.jpg卓桐華董事長(左2)ら。同社は経済部が主導するUターン投資促進プランに申請中で、台湾のノートPC生産を3倍に拡大する計画だ(14日=中央社)

 同社のPC事業群担当総経理、張暉氏は、重慶工場の生産能力は7月までフル稼働で、8月は台湾工場がフル稼働となる見通しと説明した。

 同日付電子時報は、ノートPCの受注好調の背景について、米国が追加関税の対象を拡大する可能性がある中、米国の顧客が、自社や客先の在庫を積み増そうとしているためと分析した。米中間の交渉が妥結せずに追加関税が発動される事態を想定し、販売への影響を最低限に抑えるための動きと言える。

 米中貿易戦争による環境変化にもかかわらず、同社の業績は今年、安定した伸びを示しており、第2四半期は第1四半期を上回ると期待されている。スマートデバイスも下半期にかけて好調に推移すると見込まれ、証券業界は第3四半期の業績も楽観視している。