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害虫ツマジロクサヨトウ、17県市65件に拡大


ニュース 農林水産 作成日:2019年6月17日_記事番号:T00084104

害虫ツマジロクサヨトウ、17県市65件に拡大

 トウモロコシなどの農作物に壊滅的な被害を及ぼすガの一種「ツマジロクサヨトウ」(中国語名・秋行軍虫)の幼虫の発見報告が台湾全土で相次いでおり、行政院農業委員会動植物防疫検疫局(農委会防検局)の統計によると、16日現在、同種と確認された例は17県市で65件に上っている。県市別では雲林県の12件が最多、これに新北市と花蓮県の7件、苗栗県と台南市の5件が続いた。17日付聯合報が報じた。

/date/2019/06/17/14faw_2.jpg確認された地点は、既にほぼ全土に広がっている(防検局リリースより)

 ツマジロクサヨトウによる被害防止のために編成された緊急対策チームは、これ以上の被害を食い止めるには今後数日が鍵となるとみて、幼虫が発見された畑での速やかな農作物の廃棄、薬剤の散布、フェロモンで誘引する方式の害虫駆除装置の設置などを進める他、農家に予防策の徹底を呼び掛けている。

 台湾大学昆虫学系の楊平世教授は、今月8日に台湾で初めてツマジロクサヨトウの幼虫が発見されて以降、短期間のうちに全土各地で相次いで確認されていることや、多くの農業従事者から今年以前に見たことがあるとの声が聞かれることから、かなり早い段階で侵入していた可能性があると指摘した。

 ただ、緊急に処理すれば全面的な駆除は依然として可能と語り、被害を受けた畑の作物を土中に埋める方式が比較的有効との考えを示した。