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台勝科、太陽電池用ウエハーに正式参入


ニュース その他製造 作成日:2008年6月26日_記事番号:T00008411

台勝科、太陽電池用ウエハーに正式参入

 
 日本政府により一般家庭の太陽光発電設備取付への補助政策が検討されるなか、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)とサムコテクシブ(本社・長崎県大村市、阿部隆司社長)の合弁会社、台塑勝高科技(台勝科)の李志村董事長は、太陽電池用シリコンウエハー分野への参入を株主総会で正式に宣言した。域内太陽電池メーカーへの供給のほか、日本の補助政策による商機獲得も目指すとみられる。26日付工商時報が報じた。

 台勝科はこれまでサムコの方針により、半導体シリコンウエハーに専念してきたが、同社のウエハー生産過程で出る、「トップ・アンド・テール」と呼ばれるシリコンスクラップは、原料不足の続く太陽電池メーカーの間で奪い合いとなっており、太陽電池用シリコンウエハーへの参入の誘因になった可能性がある。

 台勝科は、第2四半期の生産能力利用率が80~85%となっている8インチウエハー生産ラインの、空いている部分を太陽電池向けに回す考えで、サムコは7、8月から太陽電池向けウエハー原料の供給を開始するとみられる。

 サムコは豊富な原料調達先を抱えており、台勝科の日本市場進出に大きく貢献すると証券会社ではみている。また、先日の台勝科株主総会にサムコ社長自らが出席するなど、同社が台勝科を重視していることも伺える。