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外食チェーンの天葱、経営権巡り内部対立


ニュース 商業・サービス 作成日:2019年6月24日_記事番号:T00084230

外食チェーンの天葱、経営権巡り内部対立

 外食チェーンの天葱国際(ミスターオニオン・インターナショナル)で現経営陣勢力が経営権の完全掌握を目指し、独立董事(社外取締役)を通じ、8月8日に臨時株主総会を招集して役員改選に臨む。22日付経済日報が伝えた。

 経営権争いは現経営陣の盧俊賢氏と台北中心部に複数の土地を所有する華威機構の方財源董事長の争い。現在天葱の董事会は定数8で、両派の董事がいずれも4人で並んでおり、会社の意思決定に支障があった。両派の対立が深まる中、現経営陣は役員全面改選で董事会の過半数掌握を狙う。

 現在の大株主による持ち株状況を見ると、現経営陣系の盧氏兄弟が20%以上を保有しているのに対し、方氏は5%前後にとどまっており、臨時株主総会では現経営陣が董事会で過半数を獲得し、経営権を獲得する可能性が高いとみられている。

 同社は低価格のステーキ店「ミスターオニオン」を展開してきたが、近年は苦戦しており、昨年は7,300万台湾元(約2億5,300万円)の赤字だった。昨年からは香港式点心店「点8号」を展開しているが、業績改善にはつながっていない。