ニュース 公益 作成日:2019年6月24日_記事番号:T00084234
上緯国際投資控股(上緯投控、スワンコール・ホールディング)は21日、傘下で洋上(オフショア)風力発電所の開発を手掛ける完全子会社、上緯新能源(SWE)と、同社が25%出資する「海能風力発電」の全株式を売却すると発表した。同社がこれまで訴えてきた「洋上風力発電ローカル化」の頓挫をうかがわせるもので、▽発電機用鋳造部品の永冠能源科技集団(YGG)▽世紀鋼鉄結構(センチュリー・アイロン&スチール・インダストリアル)──などの関連企業は同日、株価が大幅に下落した。22日付工商時報が報じた。
上緯投控の発表によると、SWEの株式2,000万株を2,598万~1億100万米ドルで売却し、914万~8,463万米ドルの売却益が生じる見通しだ。今月末の契約締結を予定しているが、売却先については明らかにしなかった。
上緯投控が▽デンマークのエルステッド▽日本のJERA──などとの共同出資により苗栗県沖で開発を進める洋上風力発電所は今年末に竣工(しゅんこう)する予定で、台湾で初めて商業運転する洋上風力発電所として、蔡英文政権が重視する再生可能エネルギー政策における指標的な意味があった。
経済部関係者は、上緯投控は洋上風力発電所の開発で段階的な任務を果たしたが、今後は不確定要素が多く、リスクが高過ぎると判断し、経験のある開発事業者に譲渡することを決めたと分析した。ただ、電業法の規定や行政契約上、上緯投控は風力発電所竣工前に関連会社の株式を売却できないと指摘。同社に対し説明を求めたと表明した。
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