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墓泥棒中に死亡か、逆立ちの遺体発見


ニュース 社会 作成日:2019年6月25日_記事番号:T00084264

墓泥棒中に死亡か、逆立ちの遺体発見

 彰化県の公共墓地で先週、墓穴の中に頭から突っ込み、逆立ち状態となった男性の遺体が発見された。日本の有名ミステリー映画『犬神家の一族』の1シーンを思い起こさせる光景だったが、遺体に外傷はなく、男性は墓泥棒を働こうとして突然死したものとみられ、特に映画のような展開が起きることはなさそうだ。

/date/2019/06/25/19tomb_2.jpg穴は縦50センチメートル、横70センチ、深さ90センチで、通常なら、はい上がれるはずだが、発見時には死後5日が過ぎていたとみられている(中央社)

 6月15日午前中、彰化県和美鎮の公共墓地を清掃していた市民が、ある墓の墓穴から人間の足が2本飛び出している光景を目撃し、驚いて警察に通報した。

 駆け付けた警官が確認したところ、逆さに倒れていたのは上半身裸の男性で、既に死亡していた。男性の体に外傷はなく、近くに金づちやのこぎりといった工具が入ったブリーフケースや長さ1メートルほどのバール、ライター、手袋などが落ちていた。このため、男性は墓の盗掘を行っている最中に何らかの理由で突然死亡したと推定された。

 遺留品の中に身分証などがなかったため、男性の身元はすぐには確認できなかったが、指紋を採取して調べた結果、墓泥棒の前科を持つ62歳の人物と分かった。

 男性を知る元警官によると、彼はかつて「洗骨」(土葬や風葬を行った後に、死者の骨を海水や酒などで洗い、再度埋葬する儀式)を執り行う「拾骨師」を務めていたが、その後、麻薬を使い始め、墓の盗掘に手を染めるようになり、2003年に逮捕されたことがあったという。

 男性は釈放後も盗掘を続けていたようで、その結果、墓穴に頭を突っ込んで死亡する、痛ましい最後を迎えることとなってしまった。

 なお、彰化県では土葬の習慣が根強く続いており、かつ墓地の多くは人里から離れた場所にあることから、副葬品を狙った盗掘が後を絶たないようだ。死者が眠る場所を掘り起こす行為は非常に気味が悪そうだが、一昨年9月に借金返済のため墓泥棒を働いて逮捕された別の男性は「幽霊よりも借金取りの方が怖い」と語っている。