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中学生の在校時間、毎週45時間で英国の2倍


ニュース 社会 作成日:2008年6月27日_記事番号:T00008428

中学生の在校時間、毎週45時間で英国の2倍

 
 人本教育基金会が5月に行った中学生の在校時間に関する調査で、中学生82%が毎週45時間以上も学校で過ごしていることが分かった。2週間当たりの在校時間は90時間以上となり、一般労働者の労働時間2週84時間よりも長い。
 
 このサンプル調査は22県市、229校の中学生1,433人を対象に実施された。中学生の在校時間は1日当たり平均10.13時間で、在校時間が長いのは、半数以上の生徒が午前7時前に登校し、放課後や土日も補習授業を受けていることが原因だ。統計の上位2%の1週間の在校時間は68.25時間にも上っている。
 
 中学生の週当たりの在校時間はイギリスが24時間、米国が30~32時間、日本が36時間で、台湾の中学生はこれら諸外国と比べて2倍以上だ。同基金会では学校、睡眠、自分の時間を8時間ずつ取る「三八制」を提唱しており、中学生の在校時間が8時間を超えないよう規定する法改正を推進する方針だ。
 
 調査では、進学率を高めるため、違法とされている能力別のクラス編成を行っている中学校が嘉義市で100%、南投県と新竹県で各89%あることも判明。受験と関係のない美術や音楽、体育などの授業を、主要5教科(国文、英語、数学、自然、社会)の授業やテストに振り替えていた中学校が57%あった。 
 
 このほか、台南市が5月に小中学生8万6,165人を対象に行った睡眠に関する調査では、1日の睡眠時間が7時間に満たない生徒が中学生で30%以上、小学生で8%いることが分かっている。睡眠時間が5時間以下という中学生は6%で、小学生でも1%いた。
 
 勉強に忙しく睡眠時間も十分に取れないのが、台湾の小中学生の実態のようだ。