ニュース 運輸 作成日:2019年6月26日_記事番号:T00084284
長栄航空(エバー航空)は26日、客室乗務員によるストライキを受けて、新たに7月1日から7日までに計384便が欠航するとホームページを通じて公表した。ストが始まった今月20日からの累計では、欠航便は1,400便に達することになる。影響を受ける旅客は今月末までに延べ20万人に達する見通しだ。自由時報電子版などが同日報じた。
ストに反発して「反スト」などのバッジを着けて勤務する地上職員も少なくない(25日=中央社)
なお、交通部が25日に開催したストを巡る第7回対策会議で、王国材政務次長(次官)は、海外路線に乗務した客室乗務員が続々と戻ってきており、6月29日以降は通常の輸送力の5割以上を確保できるとの認識を示した。
交通部によると、エバー航空の28日までの平均輸送力は40%前後にとどまるが、29日には52%、30日には55%まで回復が見込まれるという。
王次長は「労使による主張の隔たりは大きくない。双方は誠意ある態度でストを早期に終結させてもらいたい」と述べた。
社会の共感得られず
学識者の間には、今回の客室乗務員によるストは成功しないとの見方もある。台湾師範大政治学研究所の范世平教授はストが容易に成功を収めない理由について、▽他人の利益を損ね、社会の共感を得ないこと▽社員同士の対立▽人員不足になる事態を考慮していないこと▽エバー航空の長期的企業文化に対する挑戦であること──の4点を挙げた上で、「2017年の中華航空の客室乗務員ストのまねをしたとすれば、情勢判断を誤っている」と指摘した。
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