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国民党予備選の政権発表会、対中政策で激論


ニュース 政治 作成日:2019年6月26日_記事番号:T00084289

国民党予備選の政権発表会、対中政策で激論

 国民党は総統選候補指名に向けた予備選の政見発表会を開き、候補者5人が対中政策などについて主張を述べた。指名争いは韓国瑜高雄市長と郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海精密工業前董事長の2人に絞られているが、韓氏は「台湾優先、中華民国支持」、郭氏は「1992年の共通認識(92共識)、一つの中国、それぞれの主張」を基軸にそれぞれ発言した。

/date/2019/06/26/17guo_2.jpg郭氏は経済や国際関係への理解もアピールポイントとして強く訴えた(25日=中央社)

 韓氏はまず、民進党がアイデンティティーの幻術を用いていると批判し、台湾独立は大きな誤りだとした上で、中台関係について、「憲法を基本とし、民意に従い、平和を前提として、経済を優先する」という4原則を示し、「台湾の前途は台湾住民全体で決定すべきだ」と主張した。

 一方、郭氏は「両岸(中台)には平和が必要で、平和には共通認識が必要だ。大陸(中国)は威圧せず、台湾は挑発すべきではない」とした上で、一国二制度については、「蒋経国元総統が1982年の段階で反対を表明しており、台湾の民主制度はわれわれの誇りだ」などと述べた。

 インターネット上の情報投稿サイト「爆料公社」が韓、郭両氏のうち、どちらの方が政権与党(民進党)を破る能力があるかとのアンケートを実施したところ、74%(11万人)が郭氏と答え、韓氏との回答は26%(4万人)にとどまった。

/date/2019/06/26/18kmt_2.jpg呉敦義主席(左3)と候補者5人(25日=中央社)