ニュース 政治 作成日:2019年6月26日_記事番号:T00084293
海運業者の上和海運が25日、高雄市と中国・浙江省温州市との間に、本来、台湾の離島にしか認められていないはずの直航ルート「小三通」を開設するとのセレモニーを開き、そこに高雄市政府観光局の潘恒旭局長や一部立法委員が出席したことが物議を醸している。26日付蘋果日報が伝えた。
大陸委員会(陸委会)は今回の動きを「政治的な動きによる詐欺行為だ」と強く批判し、複数の問題点を指摘した。
今回の小三通構想は、高雄市旗津区と温州市洞頭区の三盤港の間に物流航路を開設し、台湾の農水産物などを輸出するという内容だ。
しかし、運航会社の上和海運の船舶運送業許可証は1月23日に取り消され、6月12日に会社自体が解散された状態の他、小三通航路に投入するという2隻の船舶はいずれも同社の保有船舶ではなく、しかも当局に小三通や直航の申請を行っていない。
また、旗津も温州も小三通の対象港湾ではなく、仮に船舶が金門や馬祖を経由するとしても、温州への小三通航路の運航は不可能だ。
陸委会は、今回の動きには高雄市が掲げる「貨出去、人進来、発大財(商品が輸出され、観光客が来て、豊かになる)」という構想の虚像をつくり上げる狙いがあるとし、「発大財も主権に配慮することが前提であり、違法行為や規律違反は許されない」とくぎを刺した。
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