ニュース 社会 作成日:2019年6月27日_記事番号:T00084320
昨年3月、宜蘭県の小学生が海岸を清掃中、漂着したデジタルカメラを発見し、その持ち主と判明した東京の女子大生、椿原世梨奈さんと同校の間で交流が生まれた話題は本欄でもお伝えしてきた。椿原さんは当初からカメラを拾ってくれた児童の卒業式に出席すると表明していたが、このほど再び来台して卒業を祝福し、約束を果たした。
児童らは、椿原さん(右2)が約束を果たしてくれ、忘れられない卒業式になったと感激した(26日=中央社)
宜蘭県岳明小学校の5年生、何兆恩くんが蘇澳港周辺の海岸でごみ拾い活動中にデジカメを発見したのは昨年3月末のこと。その後、何くんの担任教師がメモリーカード内に残された写真を基にフェイスブック(FB)を通じて「捜索」を呼び掛けたところ、わずか1日足らずで椿原さんが3年半ほど前、石垣島でスキューバダイビング中に紛失したものと判明し、連絡を取り合うことに成功した。椿原さんはビデオ通話を通じて何くんと対面を果たし、感謝の気持ちを伝えた。
さらに「カメラを持ち主に返したい」という児童の熱意を受け、椿原さんは同年4月に訪台した。岳明小に足を運んで直接、何くんに感謝を伝え、カメラを受け取った他、児童と共に海岸で清掃活動を行ったり、ボディーボードを楽しんだりと交流を深めた。
椿原さんは訪台時、児童に対し「みんなの卒業式に出席したい」と語っていた。しかし6年生になった何くんらは26日の卒業式を前に、椿原さんから「学業が忙しく出席できない」との残念な知らせを受けた。
ところが、卒業式が始まるや椿原さんが会場に姿を見せ、思ってもみなかったサプライズに児童から驚きの声が上がった。椿原さんの出席は担任教師も知らされておらず、校長だけが知っていたという。
椿原さんは卒業生19人全員に中国語でお祝いの言葉を書き込んだ自筆のカードを贈り、奇跡的な縁で生まれた交流をこれからも続けていきたいと語った。
何くんら児童は、椿原さんとの交流をきっかけに、台湾の伝統人形劇「布袋戯(ポテヒ)」で、環境保護をテーマとする作品「神奇海漂相機(奇跡の漂流カメラ)」を創作。台湾で上演後、7月に日本を訪問し、千葉県の小学校などで上演する予定だ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722