欧州連合（ＥＵ）は27日、違法・無報告・無規制漁業（ＩＵＵ）対策に非協力的な国・地域を対象とする「イエローカード」措置のリストから台湾を除外した。台湾は2015年10月に同リストに含まれ、それまで年70億台湾元（約240億円）に達していたＥＵへの水産物輸出が直撃を受けていた。28日付聯合報が伝えた。
農委会の陳主任委員（左５）は、「イエローカード」解除は任期内で最大の成果と語った（27日＝中央社）
行政院農業委員会（農委会）が漁業法規を改正し、漁民に累計で１億2,000万元の罰金を科したことなどが評価された。当初は漁民の強い反発を買ったが、現在では遠洋操業する台湾漁船1,200隻余りの24時間監視体制が整い、ＥＵからも評価されている。
農委会の陳吉仲主任委員は「法改正や取り締まりには強い反発があったが、各地を説明して回り、理解を得ることができた。漁民の協力を誇りに思う」と述べた。
