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インベンテックの生産体制、貿易戦争緩和も見直し継続


ニュース 電子 作成日:2019年7月1日_記事番号:T00084349

インベンテックの生産体制、貿易戦争緩和も見直し継続

 トランプ米大統領は29日、中国製品3,000億米ドル相当に最高25%の追加関税を課す「第4弾」制裁関税の先送りを表明したが、主に米国企業向けにパソコン、サーバーを受託生産する英業達(インベンテック)と緯創資通(ウィストロン)は、米中貿易戦争が再び激化する事態に備え、米国での生産ライン新設を含めた生産体制の見直しを続けている。30日付工商時報が報じた。

 インベンテックは▽HP▽ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)▽デル▽グーグル▽フェイスブック(FB)▽マイクロソフト(MS)▽アマゾン・ドット・コム──などを顧客に持つ。

 インベンテックは、台湾でのノートPC生産ラインの稼働率が9割に達しており、台湾のPC生産能力を約3倍に拡大するため、経済部が主導するUターン投資促進プラン「歓迎台商回台投資行動方案」の適用を申請した。サーバー生産ラインの設置も計画している。同社のサーバーは主にメキシコ工場に生産を移管し、一部を台湾で生産している。テキサス州ヒューストンの既存拠点活用なども検討する。

 インベンテックと顧客が重複するウィストロンは、▽台湾▽メキシコ▽チェコ▽マレーシア▽フィリピン▽インド──に生産拠点がある他、テキサス州ダラスの既存拠点か米中部、東南部での生産ライン新設を検討している。