ニュース 金融 作成日:2019年7月3日_記事番号:T00084411
プラスチック商社の潤寅実業(ニュー・サイト・インダストリーズ)と関連企業に対し、市中銀行13行が行った融資、総額79億9,100万台湾元(約277億円)が回収できなくなっていることが分かった。金融監督管理委員会(金管会)によると、担保融資は9億8,100万元にすぎず、無担保融資が全体の87.7%を占めている。3日付経済日報が伝えた。
同社に融資を行ったのは▽台湾中小企業銀行(台湾企銀、TBB)▽王道商業銀行(オーバンク)▽兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)▽元大商業銀行▽合作金庫商業銀行(TCB)▽第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)▽華南商業銀行▽国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)▽陽信商業銀行(サニー・バンク)▽安泰商業銀行▽玉山商業銀行(Eサン・コマーシャル・バンク)▽高雄銀行▽DBS(星展銀行)──の13行。台湾企銀は無担保融資が多く、12億3,500万元の損失が見込まれ、特に業績への影響が大きい見通しだ。
13行は、既に9億1,100万元の貸倒引当金を計上した段階だ。金管会は、6行から潤寅実業の責任者と連絡が取れないなどとする通報を受け、銀行の処理に過失がなかったかどうかを見極めた上で、債権銀行全体の処理状況を把握する構えだ。法務部調査局も調査に加わった。
金管会銀行局の黄光熙副局長は、銀行がだまされたのか、潤寅実業の経営不振なのか、現時点では判断できないとした。
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