ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

飲酒運転厳罰化、初日は357人摘発


ニュース 社会 作成日:2019年7月3日_記事番号:T00084421

飲酒運転厳罰化、初日は357人摘発

 飲酒運転で無関係の市民が死傷する事故が相次ぎ、罰則が軽過ぎるとの世論が高まる中、酒気帯び運転の罰金上限を12万台湾元(約42万円)へと従来の9万元から引き上げた他、同乗者への連座制適用を含む新規定が7月1日に導入された。適用初日は警察が取り締まりを強化したこともあり、摘発者は台湾全土で357人と普段より多かった。

/date/2019/07/03/20car_2.jpg飲酒運転厳罰化の初日は月曜だったにもかかわらず、昨年の平均以上の摘発者数となった(1日=中央社)

 今回の罰則強化は、3月に立法院で「道路交通管理処罰条例」改正案が可決されたことを受けたもの。自動車の酒気帯び運転の罰金が3万~12万元に引き上げられた上、5年以内の再犯の罰金は9万または12万元、さらに違反を重ねた場合、罰金額は前回の額に9万元ずつ加わる。

 運転者の呼気から1リットル当たり0.25ミリグラム(mg/l)を超えるアルコールが検出された場合、満18歳以上、70歳未満の同乗者(知的障害者やタクシー、バスなど交通機関の乗客を除く)に600~3,000元の罰金を科す。

 飲酒運転を取り締まるための検問で停車しなかったり、アルコール呼気検査を拒否した場合の場金は18万元に引き上げられ、5年以内に再度拒否した場合、18万元ずつ罰金額が増える。

 バイクの飲酒運転に対する罰金額は1万5,000~9万元に据え置かれたが、自転車の場合は600~1,200元に引き上げられ、検査拒否の罰金は2,400元に設定された。

 新規定が導入された今月1日午前0時から24時間の摘発者数は、呼気検査でのアルコール検出値が規定の0.25mg/lを超え、罰金処分を受けたケースが101人、0.55mg/lを超え「公共危険罪」容疑で送検されたケースが198件、検問での不停止3件、検査拒否が23人、連座制適用の同乗者が25人など、計357人となった。

 内政部警政署はきょう3日まで全土で取り締まりを強化し、罰則強化を周知するとともに市民に飲酒運転を絶対にしないよう呼び掛ける。