折り畳みiPad来年にも、台湾メーカー注目


2019年7月4日15:47  ニュース

折り畳みiPad来年にも、台湾メーカー注目

記事番号:T00084424

 アップルが折り畳み(フォルダブル)式のタブレット端末「iPad」を早ければ来年にも発売するとの観測が、市場調査会社、IHSマークイットから示された。革新に乏しかったタブレット端末市場に折り畳みモデルが投入されれば、消費者の注目を集めそうだ。折り畳み端末の重要部品であるヒンジの新日興(SZS)をはじめとした台湾のアップルサプライヤーには恩恵が見込まれる。4日付経済日報が報じた。

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 IHSマークイットのアナリスト、ジェフ・リン氏によると、アップルが開発中の折り畳み式iPadは、ディスプレイがノートパソコン「MacBook(マックブック)」とほぼ同じ大きさまで拡大する。「折り畳める大画面」は持ち運びがしやすく、ビジネスシーンでの利用が期待される他、第5世代移動通信(5G)に対応し、ノートPCを一定程度取って代わる可能性もある。発売は早ければ来年との予測だが、5G対応iPhoneの発売後になるとみている。プロセッサーはAシリーズを搭載する。

 iPadは発売以来、デザインに大きな変更はなく、改良はメモリーやカメラレンズなどのアップグレードにとどまっていた。証券会社は、iPadはタブレット端末市場でシェア首位だが、売れ行きは年々低調になっていたと指摘。折り畳みモデルは過去最大の技術革新として消費者の注目を集め、サプライチェーンが恩恵を受けるとの予測を示した。

 業界関係者によると、折り畳み端末の部品のうちヒンジの技術難易度が最も高い。マックブックに長年供給してきた新日興が、新たに折り畳み式iPadのサプライヤーに加わると予測した。

 この他、ディスプレイの大型化に伴い、従来のiPadの台湾サプライヤーのうち、タッチパネルモジュールの▽業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)▽宸鴻科技集団(TPKホールディング)──、筐体(きょうたい)の▽可成科技(キャッチャー・テクノロジー)▽鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)▽鎧勝控股(ケーステック・ホールディングス)──が需要拡大による恩恵を受けると予想されている。これらの台湾サプライヤーは折り畳み式iPadについて、いずれもコメントしていない。

折り畳みスマホのたたき台に

 外電の報道によると、アップルは今年、米国特許商標庁(USPTO)に折り畳み式スマートフォンの関連特許を出願。折り畳み式iPhoneは柔軟性のある筐体を備え、三つ折りにできるとされる。

 ただ業界は、サムスン電子の折り畳み式スマホが良品率問題から発売延期となったことを受け、アップルは折り畳み式iPhoneの開発を慎重に進めていると分析。iPadはディスプレイが大きく、ヒンジの太さや丈夫さなどの技術ハードルが低いため、iPhoneよりも折り畳みモデル導入の難易度が低く、アップルは折り畳み式iPadを先に発売し、折り畳み式iPhoneのたたき台にするとIHSマークイットとは逆の予想を示した。

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