地方を中心に展開してきた量販店、万家福が正式に市場からの撤退を決めた後、家楽福（カルフール）や愛買吉安量販店（Geant）が積極的に万家福旧店舗の取り込みに動いている。27日付工商時報が報じた。
業界関係者によると、万家福は基隆、板橋、三重、新竹、太平、豊原、嘉義の域内計７カ所に拠点を設けていた。観測では、愛買が既に旧三重店を買い取り、同社15店舗目として年末のオープンを予定している。またカルフールも旧太平店と旧嘉義店を買い取り、規模拡大に努める考えとみられる。ただ、旧基隆店と旧板橋店は不動産の所有権に問題があるため、同業者は模様眺めの態度を示している。
愛買は三重店に加え、遠東百貨と共同で花蓮に複合ビル方式により地域密着型中小型店を来年オープンさせる予定だ。さらに遠東集団が台北県の台鉄板橋駅新ターミナル特区内で建設を進める大型ショッピングセンター内にも出店を計画しており、2010年までに20店舗まで拡大したい考えだ。
