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鉄道警察官、乗客に刺され死亡


ニュース 社会 作成日:2019年7月5日_記事番号:T00084469

鉄道警察官、乗客に刺され死亡

 3日午後8時半ごろ、台湾鉄路(台鉄)嘉義駅に停車中の特急列車「自強号」の車内で、運賃の車内精算に応じずに騒いでいた乗客の男(54)を取り押さえようとした鉄路(鉄道)警察局嘉義派出所の警察官、李承翰さん(24)が腹部を果物ナイフで刺され、心肺停止の状態で嘉義市内の病院に搬送され、4日午前に死亡した。男は現行犯逮捕された。5日付聯合報が伝えた。

/date/2019/07/05/18police_2.jpg弔問に訪れた蔡総統(左2)ら。内政部は痛ましい殉職を遂げた李さんの階級特進の検討に入った(4日=中央社)

 男は台南駅から列車に乗車する前に果物ナイフを購入。急行列車「莒光号」の乗車券で駅構内に入ったが、当時莒光号がすぐにはなかったため自強号に乗車。検札で車掌から精算を求められたのを拒否したため、嘉義駅で下車するよう命じられた。

 男はその後、「社会には正義がない」などと騒ぎ始め、支援要請を受けた鉄路警察官が嘉義駅で列車に乗り込み、男を下車させようとしたところ、突然ナイフで刺された。男は不規則発言を繰り返し、取り調べに対しては、「ナイフは護身用だった。自分は監視されていると感じていた。社会は不公正、不正義であり、台北で記者会見を開き、陳情を行うつもりだった」などと供述しているという。

 事件後、蔡英文総統や徐国勇内政部長が李さんの弔問に訪れた。徐内政部長は鉄路警察官にスタンガンを配備する方針を示した他、2人体制での取り締まり行動、防弾チョッキの着用などを指示した。