ニュース 運輸 作成日:2019年7月8日_記事番号:T00084487
航空大手、長栄航空(エバー航空)の客室乗務員が加入する労働組合、桃園市空服員職業工会(桃空職工)は6日、6月20日から行ってきたストライキを10日午前0時をもって終了すると発表した。エバー航空は、7月末~8月初めまでに運航が正常化するとの見通しを示した。8日付蘋果日報などが報じた。
スト終結合意を受け、労組は客室乗務員から預かっていた旅券(パスポート)などの返却を進めている(6日=中央社)
労使双方は同日、団体協約に署名し、会社側の不当労働行為が無い限り、今後3年間はストを実施しないことで合意した。労使は10月以降、毎月交渉会議を開くことでも同意した。
組合側が求めていた、「旅費日当の引き上げ、労使間の合意事項の非組合員への不適用」など8項目の要求は合意事項に盛り込まれなかった。一方、来年から飛行安全奨励金を短距離便で1往復300台湾元(約1,040円)、長距離便で500元に引き上げ、非組合員にも適用することなどで合意した。
労組に賠償請求へ
エバー航空は同日、組合側に対し6億8,000万元の賠償を求める方針を示した。旅行業界の損失は18億元以上に上るとみられており、エバー航空への賠償請求も始まっている。
今回のストでは6日までの17日間に1,439便が欠航となり、延べ27万8,420人の足に影響が出た。会社側の損失は7日時点で、乗客や旅行業界への賠償を含まない場合でも約30億2,000万元に上ると見積もられている。今回のストは▽日数▽参加した客室乗務員数▽欠航便数▽影響を受けた乗客数▽航空会社と旅行業界の損失額──で、いずれも台湾航空業界で過去最高を記録した。
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