ニュース 政治 作成日:2019年7月8日_記事番号:T00084493
柯文哲台北市長が5日、台北市と上海市の都市間交流フォーラムである「双城論壇」に出席するため上海市を訪問中、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の劉結一主任との会談場面をフェイスブック(FB)でライブ配信した。しかし、ライブ配信は中国側の了解を得ていなかったため、国台弁によって中断され、台北市政府が事後に謝罪する事態となった。6日付蘋果日報が伝えた。
劉主任(右)と会談した柯市長(左)は、「両岸(中台)は家族で、助け合うべきだ」と語った(5日=中央社)
台北市政府の柯昱安副報道官は「柯市長の理念は公開、透明であり、今回も公開できないことはなく、対話内容を公開して大衆に知ってもらいたかった」などと釈明した。「中国寄り」「密室対話」との批判をかわす狙いがあったとみられる。
日程を終えて帰台した柯市長は、台北松山空港で記者団に対し、今回の騒動について、「誤解だった。録画すると断っていたのを取り違え、ライブ配信してしまった。台北市側の指揮に問題があった」とミスを認めた。
今回の会談で双方は政治的に敏感な用語を避け、経済分野の話題を中心に据えた。劉主任は「一つの中国」「一国二制度」「1992年の共通認識(92共識)」などに言及しなかった。
これに先立ち、劉主任は4日、国民党の洪秀柱前主席と会談し、台湾独立への反対、平和的統一の推進などで一致した。これに対し蔡英文総統は「両岸(交渉)は中央政府の職権で、交渉の権限を与えられているのは海峡交流基金会(海基会)だけだ」と不快感を表明していた。
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