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日韓対立、台湾DRAMに追い風


ニュース 電子 作成日:2019年7月10日_記事番号:T00084529

日韓対立、台湾DRAMに追い風

 日本政府が4日発動した、韓国向け半導体用重要化学品の輸出管理強化で、韓国のメモリー大手、サムスン電子とSKハイニックスは7月下旬にも化学品不足で生産量が2~3割減少する恐れがあり、台湾のDRAM大手、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)や華邦電子(ウィンボンド・エレクトロニクス)は受注が拡大しそうだ。10日付工商時報が報じた。

 日本政府が韓国向け輸出管理を強化したレジスト(感光材)は、日本メーカーの世界市場シェアが90%、フッ化水素(エッチングガス)は70%に上る。レジストは変質しやすいため2週間しか保管できず、フッ化水素は毒性が強く、在庫保管が難しい。

 業界関係者は、日本政府が輸出管理強化を取り消さない限り、韓国メーカーはDRAMやNAND型フラッシュメモリーの減産を迫られると指摘した。

 韓国メーカーは、日本に化学品の輸出を申請しても許可が出るまで3カ月かかるとみられるため、台湾や中国、米国からの調達を模索しているところだ。