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微風広場の賃料上げ幅縮小、東区商圏の衰退反映か


ニュース 建設 作成日:2019年7月10日_記事番号:T00084543

微風広場の賃料上げ幅縮小、東区商圏の衰退反映か

 飲料大手の黒松は9日、台北市松山区の旧工場跡地にある高級ショッピングセンター(SC)、微風広場(ブリーズセンター)への店舗物件賃貸契約を2029年10月25日まで3年間延長するとともに、21年以降の5年間の賃料は毎年1.5%ずつ引き上げることを決定した。従来は2.5%ずつの引き上げだったことから、台北市最大の繁華街としてにぎわっていた東区商圏の衰退をうかがわせる。10日付経済日報などが報じた。

 不動産業界関係者は、微風広場は東区商圏の中心ではないが、指標の一つと分析。賃料引き下げや上げ幅縮小は通常、借り主が市況を基に貸主に要望した結果と指摘した。東区商圏は今年初めより、老舗店舗や大手ブランドの退去が相次ぎ、信義計画区や西門町に人の流れが移っている。

 黒松傘下の黒松資産管理と微風広場の賃貸借契約によると、26年10月26日以降の3年間の賃料は毎年1%ずつ引き上げる。駐車場の賃料は29年10月25日まで変わらない。

 微風広場は01年10月26日にオープンした。4年目より賃料は3%ずつ引き上げられており、黒松資産管理の18年売上高は4億7,800万台湾元(約16億7,000万円)だった。黒松は微風広場に25%出資しており、両社は相互に株式を持ち合っている。