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高鉄の屏東延伸構想、交通部が新ルート案提出へ


ニュース 運輸 作成日:2019年7月11日_記事番号:T00084566

高鉄の屏東延伸構想、交通部が新ルート案提出へ

 台湾高速鉄路(高鉄)の左営駅(高雄市)から屏東県への延伸構想で、交通部が早ければ来週にも2種類の新ルート案を行政院に提出することが分かった。11日付自由時報が報じた。

 新ルート案は、左営駅から台湾鉄路(台鉄)高雄駅を経由して六塊厝農場(屏東市)に至る約29キロメートルのルートと、高雄国際空港(小港空港)を経由して台鉄潮州駅(屏東県潮州鎮)に至る約36キロのルート。建設費はそれぞれ1,000億台湾元(約3,500億円)以上、1,500億元以上を見込む。

 ただ、高鉄の屏東延伸構想は、今年4月に交通部が▽燕巣車両基地~六塊厝農場▽左営駅~六塊厝農場──の既存2案のフィージビリティースタディー(実行可能性調査)報告の審査会を行った際、財務面の問題から多くの委員が反対し、承認を得られなかった経緯がある。ちなみに燕巣基地ルートの建設費は756億元、左営駅ルートは619億元で、新規2案を大幅に下回っている。

 交通部の新ルート案について淡江大学運輸管理系の張勝雄教授は、「巨額の投資を行ってまで高鉄を屏東まで延伸する必要はない。台鉄の運行と屏東県内の交通機関の改善を図った方が効果が高い」と否定的な見解を示した。