ニュース 政治 作成日:2019年7月11日_記事番号:T00084573
通信行政を担当する国家通訊伝播委員会(NCC)は10日、ニュース専門局の中天新聞台が総統選出馬を目指す韓国瑜高雄市長(国民党)の支持者に関する報道で、子どもを使った不適切な描写があったとして罰金60万台湾元(約210万円)の処分を決定した。同局がNCCによる処分を受けるのは年初来で9件目となる。11日付自由時報が伝えた。
中天新聞台は4月2日朝に放送した「中天晨報」で、「韓氏の悪口をなぜ言うのか」と子どもが泣きながら批判する場面を放送し、市民から放送内容が不適切だとする告発があった。
NCCは「中天は特定の政治家を際立たせるのに子どもを利用すべきではなかった」とし、子ども心身の健康の妨げになるとの理由で処分を決めた。
問題となったのは、陳水扁元総統が韓市長の中国訪問を批判したことに関連し、10歳未満の子どもが泣きながら「なぜ陳水扁は韓氏の悪口を言うのか」などと話す場面だ。地上波の中国電視(CTV)も同じ内容を報じたが、CTVはモザイク処理を施していたのに対し、中天が子どもの映像をそのまま放送したことも「子どもの心身と人格に影響を与えかねない」と判断された。
これに対し、中天新聞台は「報道内容は保護者の同意を得ている。行政訴訟を起こす」とコメントし、争う姿勢を示した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722