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半導体産業発展の立役者、胡定華氏が死去


ニュース 電子 作成日:2019年7月12日_記事番号:T00084582

半導体産業発展の立役者、胡定華氏が死去

 工業技術研究院(工研院、ITRI)電子工業研究所(現在の電子・光電系統研究所)の初代所長として台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)の創業に協力するなど、台湾半導体産業の黎明(れいめい)期を支えた胡定華氏が11日午前、病気で死去した。76歳だった。12日付工商時報などが報じた。

 1943年に中国・四川省で生まれた胡氏は、台湾大学や交通大学の大学院で電気工学を学んだ後、米国へ留学し、ミズーリ大学で博士号を取得した。帰台してからは母校の交通大学で教鞭(きょうべん)を執っていたが、台湾政府が半導体産業の育成を決めた際、これに強い興味を抱いた胡氏は自ら立候補して米RCA社(当時)から工研院への半導体技術移転を主導し、台湾における同産業発展の礎を築いた。

 さらに80年のUMC創業に協力した他、85年には工研院の副院長に就任、87年のTSMC設立を支援した。その後も半導体メモリー大手の旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)、ネットワーク機器大手の合勤科技(ザイセル・コミュニケーションズ)など数多くのハイテク企業で董事長を歴任した。