ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

水上バイクの親子、黒潮に流され行方不明


ニュース 社会 作成日:2008年6月30日_記事番号:T00008459

水上バイクの親子、黒潮に流され行方不明


 台中県豊原市の李丁煌さん(47)と長男の大学生、李孟維(20)さんが、水上バイクで台東から緑島へ向かう途中、海中に転落して行方不明になっている。
 
 李さん親子は28日午前9時頃、仲間14人と共に10台の水上バイクに分乗。台東県卑南郷の杉原海水浴場から、約34キロ先の緑島へ向けて出発した。緑島には午前11時に到着する予定だったが、あと14キロという地点で李さん親子の水上バイクが転倒。2人は海中に投げ出され、姿が見えなくなってしまったという。
 
 行政院海岸巡防署(海巡署)と内政部空中勤務総隊は29日、大小8隻の巡視艇とヘリコプターを出動させ、台東~緑島間の海域を捜索。花蓮県緊急救難協会も、水上バイク9台とゴムボート1隻で捜索したが、2人を発見することはできなかった。2人は黒潮に流され、与那国島の方まで流されている可能性もあるという。
 
 水上バイクは外海には向かない乗り物で、海上が穏やかであっても長距離走行は大変危険。事故が発生した日は波の高さが3~4メートルに達しており、水上バイクで海を横断するのは、命を捨てるにも等しい行為だという。
 
 海巡署によると、水上バイクを運転できるのは陸から200~1,000メートルの水域と決められており、李さんらのグループはこれに違反していることから、5,000~2万5,000台湾元(約1万7,500~約8万7,000円)の罰金が科せられるという。
 
 李さんは水上バイク歴10年。「よりによってベテランの李さんがなぜ…?」と同行者は言葉を詰まらせており、李さんの家族は100万元の懸賞金を掛けて、2人を発見してくれるよう呼び掛けている。