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台湾Uターン投資プラン、パネル材料など5社承認【表】


ニュース その他分野 作成日:2019年7月12日_記事番号:T00084597

台湾Uターン投資プラン、パネル材料など5社承認【表】

 経済部が主導する投資台湾事務所(インベスト台湾)は11日、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン投資を促進する「歓迎台商回台投資行動方案」で5社の申請を新たに承認した。投資額は5社合計95億台湾元(約330億円)で、うちパネル材料メーカー(社名は非公表)が45億8,000万元で最高だった。12日付工商時報が報じた。

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 パネル関連材料メーカーは▽パネル材料、電池材料の生産ライン設置▽光学検査システム導入、自動倉庫設置▽既存工場の生産ライン拡大、自動化設備増設──などを行う計画だ。

 他4社の投資計画は、▽緯創資通(ウィストロン)傘下のサーバーメーカーの緯穎科技服務(Wiwynn)、15億元▽精密プレス部品大手の和勤精機(CFTC)、15億元▽アパレル受託生産大手、儒鴻企業(エクラット・テキスタイル)、10億2,000万元▽3C(コンピューター、通信、家電)製品電源ケーブルの岳豊科技(YFCボンイーグルエレクトリック)、9億元──。

 和勤精機は、中部科学工業園区(中科)二林園区(彰化県二林鎮)で自動化工場、スマート生産ライン増設などを行う。同社はフォルクスワーゲン(VW)などに供給しており、電気自動車(EV)やエネルギー関連の商機拡大を目指す。

 岳豊科技は従来、台湾本社で研究開発(R&D)を行い、中国江蘇省無錫市、広東省東莞市などで生産し、米国に輸出していた。今後、▽本部と研究開発センターを台湾高速鉄路(高鉄)桃園駅周辺に移転▽新工場建設、スマート化──などを行う。

 これまでに「歓迎台商回台投資行動方案」の申請承認は89社、4,441億元に上った。インベスト台湾の張銘斌執行長は、今年の目標5,000億元に、8月には到達すると予測した。