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馬前総統、捜査情報漏洩事件で無罪確定


ニュース 政治 作成日:2019年7月15日_記事番号:T00084624

馬前総統、捜査情報漏洩事件で無罪確定

 馬英九前総統が在任中に捜査情報を漏らすよう検察幹部に働き掛けたなどとして起訴された事件で、差し戻し審の公判が12日、台湾高等法院で開かれ、検察が提出した証拠は不十分だとして、無罪を言い渡し、判決が確定した。13日付聯合報が伝えた。

/date/2019/07/15/17prepresident_2.jpg馬前総統の事務所は、判決の結果により馬前総統の潔白を証明するだけでなく、憲法上の総統の行政権限を確立したとコメントした(13日=中央社)

 2013年に台湾政界で起きた王金平前立法院長の政争を巡り、馬前総統は捜査中の機密事項を黄世銘・元検察総長に漏洩(ろうえい)させたなどとして起訴されていた。一連の公判では馬総統が機密漏洩を積極的に支持していたかどうかが争点となった。判決は馬総統が黄元検察総長からあくまで受け身の形で機密資料の提供を受けたもので、馬前総統が総統の身分を使い、違法な形で積極的に情報を取得したわけではないなどと指摘した。

 馬前総統への無罪判決は台北市長時代の特別費不正支出疑惑に続くものだ。馬前総統を起訴した台北地検は「差し戻し審の判決は軽率で、まるで旧暦の1日と15日の月のように異なる判決だ」として、遺憾の意を表明した。