ニュース 社会 作成日:2019年7月15日_記事番号:T00084628
日本と米国のプロ野球で活躍した川崎宗則氏(38)が、台湾プロ野球で復活するかつての名門チーム、味全龍(味全ドラゴンズ)で客員コーチに就任することが発表された。川崎氏は13日の記者会見で「選手として9割、コーチとして1割としてやりたい」と現役復帰を表明。球団側も選手としての出場の可能性を排除しないとコメントした。
川崎氏は、日本や米国とも異なった環境で野球ができるのは素晴らしいことだと強調した(13日=中央社)
川崎氏は日本のソフトバンクを経て、米大リーグのシアトル・マリナーズやトロント・ブルージェイズなどで活躍。2017年にソフトバンクに復帰したが、18年3月、自律神経系の病気を理由に退団し、「野球から離れて心と体の回復に努めることを決めた」とのコメントを発表していた。
トロント・ブルージェイズ在籍時に台湾出身の王建民投手とチームメイトだったこと、ユーモアのある受け答えで台湾でも知名度が高いことから、入団記者会見には多くのファンが詰め掛けた。
会見では中国語で自己紹介をしたり、簡単な台湾語を披露したりして喝采を浴びた川崎氏は、入団の経緯について「病気で野球をしていなかったが、2人の友だちが機会を作ってくれた」と説明。その上で「新しい環境で野球をしたいと思っていたので、すごくタイミングがマッチした」と語った。
また、07年と10年に試合で来台した際には球場とホテルの往復だけだったが、今回は打撃練習場でトレーニングをしたり、台湾グルメを楽しんだりと、さまざまな場所に足を運んでいると語った。現在の体調については、「75%です」とした上で「一番いいプレーができるのは73%」と述べ、笑いを誘った。
一方、古巣のソフトバンクが同氏を2軍または3軍の監督に就任させる意向が伝えられることについての質問には「監督はやりたくない」と答え、「70歳、80歳になってもコーヒーを飲みながらダブルプレーについて考えていたい」と独特の言い回しで否定。さらに今後の目標として「孫に自分のダブルプレーを見せたい」と述べ、現役続行に強い意欲を示した。
ドラゴンズは来年2軍リーグを戦い、1軍リーグへの本格復帰は21年となる。これに向けて今年のドラフトでは18歳の劉基鴻内野手を1位指名しており、再来年には台湾球界史上、最大の年の差の二遊間コンビが登場するかもしれない。
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