蘋果日報電子版の16日報道によると、受動部品台湾最大手の国巨（ヤゲオ）は、高雄市のコンデンサー工場で副工場長を含む360人を解雇するという、従業員が同紙に寄せた情報を否定した。ヤゲオは、米中貿易戦争を受けて、組織の最適化と、各事業部の主導で成果が振るわない従業員の削減を進めているものの、360人の解雇はあり得ず、「大量解雇」に該当するため２カ月前に関連機関への届け出が必要と指摘。副工場長の解雇もないと説明した。
従業員は同紙に寄せた情報の中で、同社では年初来、平均１～２カ月に１回人員削減が行われているが、労働局への届け出基準に達していないため、公になっていなかったと指摘。同社は年内に合計で40％の人員を削減する方針で、大発工業区の工場でこのほど副工場長を含む360人の削減が始まった他、楠梓加工出口区（輸出加工区）の工場でも近く着手されるとの見方を示した。
