ニュース 電子 作成日:2019年7月18日_記事番号:T00084684
鴻海精密工業傘下のシャープの戴正呉社長はこのほど、日本経済新聞のインタビューに対し、郭台銘(テリー・ゴウ)鴻海前董事長の投資会社、SIOインターナショナル・ホールディングス傘下にある液晶パネルメーカーの堺ディスプレイプロダクト(SDP)を子会社化したいとの考えを語った。グループが掲げる8Kディスプレイ技術と第5世代移動通信(5G)を掛け合わせた成長戦略に必要な拠点との認識だ。18日付蘋果日報などが報じた。
シャープは現在SDPの2位株主で出資比率は26.71%。筆頭株主SIOは53.05%だ。凸版印刷や大日本印刷(DNP)も出資している。SDPは2009年設立で、世界で初めての第10世代工場を擁し、現在月産能力は約8万枚。昨年売上高は1,114億円で、中国市場でのシャープブランドテレビの販売減少に伴い284億円の純損失を計上した。
シャープは三重県亀山市などに液晶パネル工場を構えているが、旧世代工場で大型テレビ用パネルの生産には効率が悪い。このため、大型テレビ用パネルはSDPから供給を受けているのが現状だ。
戴社長はまた、SDPを子会社化できたら、シャープのIGZO(酸化物半導体、イグゾー)パネル技術を同社に移植したいとの考えも示した。
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