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総統護衛官がたばこ大量密輸、外遊帰還に乗じるも摘発


ニュース 社会 作成日:2019年7月23日_記事番号:T00084779

総統護衛官がたばこ大量密輸、外遊帰還に乗じるも摘発

 カリブ海の友好国歴訪を終えた蔡英文総統の専用機が台湾に戻った22日、同行した警備担当の国家安全局(国安局)護衛官、呉宗憲少校(少佐に相当)が、事前に中華航空(チャイナエアライン)を通じて購入していた免税たばこ9,800本、645万台湾元(約2,200万円)相当を密輸し、摘発された。総統府は22日夜、辞意を表明した国安局の彭勝竹局長の辞任と、総統府の張捷侍衛長の更迭、呉少校の職務解除を発表した。23日付聯合報などが報じた。

/date/2019/07/23/18cigarette_2.jpg台北地方検察署の聴取に向かう呉少校(中)。事件に関連しては、他に8人が聴取を受け保釈された(23日=中央社)

 今回の密輸は黄国昌立法委員(時代力量)の告発を受けて摘発されたものだ。総統官邸警衛室に勤務していた呉少校は8日、中華航空幹部を通じて免税たばこを事前に調達。22日の蔡総統外遊帰還の際、VIP向けの特別な通関ルートから持ち込もうとした。

 蔡総統は「免税たばこは台湾で調達されたもので、外遊日程とは無関係だった」とした上で、国安局に徹底した調査を命じたことを明らかにした。

 黄立法委員は「手口が手慣れており、初めてではなかったのではないか」とし、組織的犯行の疑いもあると指摘している。