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苛性ソーダ価格上昇、台塑の業績に恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2008年6月30日_記事番号:T00008478

苛性ソーダ価格上昇、台塑の業績に恩恵

 
 苛性ソーダが不足し、価格が上昇していることから、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)および傘下の台塑美国公司(フォルモサ・プラスチックスUSA)では同製品の域内、輸出価格を引き上げている。米国での上げ幅は27.1%で1トン当たり160米ドル、台湾でも25%で同100米ドル以上となっており売上増に貢献している。30日付経済日報が報じた。

 ポリ塩化ビニル(PVC)メーカーによると、苛性ソーダはPVCの生産過程で生成される物質だが、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響から米国のPVCメーカーが減産を強いられているため、苛性ソーダの供給量も減少しているという。台塑の台湾での苛性ソーダの年産量は160万トン、台塑美国では同80万トンとなっている。

 市場の観測によると、台塑は苛性ソーダで、ポリプロピレン(PP)を上回る1トン当たり300米ドル利益を挙げているという。台塑の6月の売上高はポリエチレン(PE)、PP、苛性ソーダでオファー価格引き上げが順調だったことから、過去最高を記録するとみられる。