ニュース 社会 作成日:2019年7月24日_記事番号:T00084807
台北市信義区の超高層ビル、台北101で23日未明、外壁の発光ダイオード(LED)電球を交換していた作業員が6階から転落し、死亡する事故が発生した。この作業員は命綱を付けていなかったとみられ、台北市は直ちに作業の中止を命じた。
死亡した作業員は22日午後10時ごろから、台北101北側のショッピングモールが入る6階建てビルのLED電球を交換するため、屋上から窓清掃用クレーンを操作していた。クレーンにつり下げられたゴンドラには別の作業員が乗り込み、交換作業を行っていた。
日付が変わった午前1時ごろにいったん休憩、作業を再開した午前3時ごろ、クレーンを操作していた作業員が突然ビルから転落し、約40メートル下の1階ひさし部分に激しく体を打ちつけた。
周囲が暗かったため、ゴンドラに乗っていた作業員は転落の様子を見ておらず、交換を行っていた作業員はクレーンの操作者を失ったことで自身の体が降下し始めてようやく事態に気付いた。幸い彼は6階の突き出た部分に捕まり、同階のベランダ部分までよじ登って救助を待つこととなった。
警察の調べによると、死亡した作業員は頭を強く打って即死状態だった。また彼は背負うタイプの安全ベルトを着用していたが、連結部分のリングに損傷は見られず、命綱を連結していなかったことが判明。足を踏み外して転落した可能性が高い。
台北市政府労働検査処の江明志処長は、高所での作業にもかかわらず、命綱を付けていなかったことは重大な規則違反と指摘。正確な死因は不明だが、警察の捜査完了を待って業者に対する処分を判断するとの方針を示した。職業安全衛生法(職安法)違反と判断された場合、業者には3年以下の懲役および30万台湾元(約104万円)以下の罰金が科せられる。
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