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たばこ密輸事件、関係者の大規模な聴取開始


ニュース 社会 作成日:2019年7月29日_記事番号:T00084876

たばこ密輸事件、関係者の大規模な聴取開始

 国家安全局(国安局)の職員が蔡英文総統の外遊を利用し、大量の免税たばこを不正に持ち込もうとして摘発された密輸事件で、検察当局は免税たばこの発注を受けていた中華航空(チャイナエアライン)を捜索したのに続き、29日から同社幹部、総統府侍衛室関係者、たばこ購入者らの大規模な事情聴取に着手する。捜査は馬英九政権、陳水扁政権時代にさかのぼって実施されるもようだ。同日付聯合報などが伝えた。

/date/2019/07/29/18cai2_2.jpg蔡総統は26日の説明で用いた「免税範囲超えの購入」という表現について適切でなかったとした(27日=中央社)

 これに関連し、中華航空は総統専用機絡みの免税たばこ購入案件16件の数量を追加発表した。2006年から09年にかけては、免税たばこの購入量は比較的少なかったが、09年にたばこ寄付金が引き上げられた翌年の10年には1,683カートンに急増した。16年3月の馬前総統の最後の外遊時には3,677カートンに達した。

 蔡総統就任後は、16年6月の初回の外遊では342カートンといったん減少したが、17年には2,242カートン、17年のたばこ税増税を受けて18年には4,783カートンなどとなっており、たばこの税金や寄付金が引き上げられた直後に購入量が増えていたことや、総統の就任直後は購入量が少なく、任期が終わりに近づいたとみるや購入量が増えていたことが判明した。

 これに先立ち、総統府は27日、前侍衛長、副侍衛長、永和警衛室(警備室)主任などの処分を発表した。蔡英文総統は27日、市民に謝罪するとともに、徹底した調査を行う考えを表明した。