ニュース 社会 作成日:2019年7月29日_記事番号:T00084879
台湾発のドリンク、タピオカミルクティーが、日本で大ブームを巻き起こす中、今年上半期に台湾から日本へ輸出されたタピオカの量は4,552トン、輸出額は1,409万米ドルと前年同期の約7倍に急増した。
台湾で1980年代に発明され、30年以上にわたり愛飲され続けているタピオカミルクティーは近年、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて人気が海外へも波及した。現在、同飲料を販売する台湾系ドリンクスタンドはパリ、ニューヨークなど主要都市をはじめ、アフリカのモーリシャスまで世界30カ国・地域、100都市以上に広がり、約1万店が開設されている。
特に日本で盛り上がりを見せており、東京・新宿駅周辺だけで10店以上のスタンドが出店している。長蛇の列ができている店も多く、8月13日~9月16日には原宿にタピオカのテーマパーク「東京タピオカランド」が出現する予定だ。
「東京タピオカランド」は、多くのタピオカ有名店が出店する他、フォトブースやアトラクションも予定されている。入場料は税込み1,200円(STARSリリースより)
行政院農業委員会(農委会)の統計によると、2009年に5,393トンだった台湾のタピオカ輸出量は、18年に3万2,747トンと6倍に増加。タピオカミルクティー1杯に使用されるタピオカの量が40グラムとすると、海外で1年間に8億杯が作られている計算だ。
今年上半期の輸出量は2万6,823トンと前年同期比90%増、輸出額は4,950万米ドルと116%増と2倍以上になった。日本向けはブームの過熱を受け、輸出量だけでなく、輸出価格も大幅に上昇し、従来の1トン当たり約2,000米ドルから、昨年時点で3,000米ドルを突破した。大手コンビニエンスストアも、商品開発のためタピオカの調達先確保に急きょ来台した。
ただ、台湾のタピオカ生産業者は日本でのブームについて「過熱し過ぎ」と指摘。ブームが去り、急激に需要が冷え込むことを懸念して、生産能力の増強には踏み切らず、製造設備を輸出する方式でリスクを抑制。冷静に動向を見守っている。
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