総統選挙に向けた国民党予備選に敗れた郭台銘（テリー・ゴウ）鴻海精密工業前董事長の動向に注目が集まる中、郭氏陣営の広報担当者、劉宥彤氏は４日、「現時点で出馬計画はないし、（柯文哲台北市長が旗揚げする）台湾民衆党にも加わらない」と述べる一方、「郭氏、柯氏、王金平前立法院長（国民党）の３氏が協力して、国をより良くしていくことには期待している」と述べ、選挙協力に含みを残した。５日付蘋果日報が伝えた。
郭氏は同日、支持者グループ「老虎軍団」に直筆の手紙で謝意を表明した。「老虎軍団」は、郭氏の出馬を求め５万人の署名を集めたとされる。
郭氏と柯氏が３日夜に会談したとの情報もあったが、劉氏は電話で短時間話し、あいさつを交わしただけだと説明した。台湾民衆党の結党大会に、郭氏は花を贈るが、出席することはないとした。
