ニュース 商業・サービス 作成日:2019年8月7日_記事番号:T00085048
フルーツティーが人気の飲料スタンド「一芳台湾水果茶」が香港の店頭に張られた一枚の張り紙をきっかけに政治論争に巻き込まれ、事態が収拾困難な状況に陥っている。
台湾では「一芳二制度」などと皮肉られ、店の看板にいたずらされる被害も起きている(6日=中央社)
きっかけは、香港の「逃亡犯条例」制定反対デモが大規模なストライキに発展した5日、一芳の香港の店頭に「きょうは香港人と共にある。香港人頑張れ」とする張り紙が掲げられたことだった。それが中国本土のインターネットで拡散され、一芳に対するボイコット騒ぎに発展した。
事態収拾を図ろうと、一芳の香港代理店は中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で「一国二制度を断固として守り、暴力的なストライキに断固反対する」という声明を発表した。
ところが今度は台湾で大きな批判を浴び、ボイコットの声が上がる事態となった。台湾の一部加盟店は逆に「一国二制度に反対する」との声明を出し、「看板を撤去する」と表明する店まで出た。消費者からは「一国二制度を支持する国に出ていけ」などといった非難が相次いだ。
一芳を展開する墨力国際餐飲集団(インキズム・インターナショナル)は6日、今回の事件は香港の加盟店での「偶発的事件」だったとする謝罪声明を出した。創業者の柯梓凱氏も内外の加盟店に対し、「政治に巻き込まれるつもりはない」とする声明を発した。ただ、いずれの声明も「一国二制度」に対する言及を避けた。
一芳の加盟店は今月2月現在、中国が1,187カ所、台湾が178カ所などとなっており、店舗数では中国が最大市場だ。
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