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7月輸出総額0.5%減、回帰投資が打撃緩和【図】【表】


ニュース その他分野 作成日:2019年8月8日_記事番号:T00085076

7月輸出総額0.5%減、回帰投資が打撃緩和【図】【表】

 財政部が7日発表した7月の輸出総額は282億300万米ドルで、前年同月比0.5%減だった。今年は6月以外は前年割れだ。ただ、7月としては昨年に次ぐ過去2番目の高水準だった。米中貿易戦争、原材料価格低迷などの打撃を、台湾メーカーへの転注、Uターン投資拡大が緩和した。8日付工商時報などが報じた。

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 行政院のUターン投資促進政策「歓迎台商回台投資行動方案」適用が承認された台商(海外で事業展開する台湾系企業)98社のUターン投資認可額は年初来4,973億台湾元(約1兆6,900億円)に上るが、これら台商の7月輸出額は前年同月比20.1%増、1~7月輸出額は179億6,000万米ドルで前年同期比14.1%増だった。1~7月の輸出総額は1,864億2,600万米ドルで前年同期比3%減だったことからも、台商98社の輸出額の伸びが際立っている。

 蔡美娜・財政部統計処長は、下半期は需要期、Uターン投資、第5世代移動通信(5G)・人工知能(AI)・モノのインターネット(IoT)などの新技術による商機が、米中貿易戦争やスマートフォン市場飽和などの悪影響を緩和し、前年同水準まで輸出額が回復すると予測した。

スマホレンズ、過去最高

 主要製品別の7月輸出額は、情報通信・オーディオ製品が36億8,700万米ドルと前年同月比25.7%増で、過去最高だった。半導体などの電子部品は95億100万米ドルと1.8%増で、7月として過去最高だった。液晶パネルなどの光学器材は10億800万米ドルで1.3%増と、13カ月ぶりにプラス成長に転じた。スマホのマルチレンズ搭載が増え、レンズの輸出額が過去最高となったためだ。

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 主要輸出先別では、米国が40億7,200万米ドルと前年同月比21.7%増で、7月として過去最高だった。一方、▽中国(香港含む)、111億7,000万米ドル(3.6%減)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、47億3,100万米ドル(5.2%減)▽欧州、25億1,600万米ドル(2%減)▽日本、18億8,100万米ドル(7.7%減)──は減少した。

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