ニュース 食品 作成日:2019年8月9日_記事番号:T00085107
油脂メーカーの福懋油脂(フォルモサ・オイルシード・プロセッシング)では6月末の役員改選で、議決権の50.7%を掌握していた許忠明董事長率いる経営陣が、飼料メーカー、興泰実業の呉金泉前董事長率いる勢力に経営権を奪われるという番狂わせが起きた。9日付工商時報が伝えた。
福懋油脂の董事会は定員9人(うち独立董事=社外取締役3人)で、呉金泉派は役員改選で巧妙な票の割り振り戦略が奏功し、董事2人、独立董事3人の計5人を送り込むことに成功し、董事会の過半数を占めた。
一方、経営陣側は董事4人、独立董事1人の獲得を目指したが、独立董事に票を集中させた呉金泉派の術中にはまり、董事4人を獲得するにとどまった。その結果、新董事長には呉金泉氏の妹で泰生海洋開発代表の呉美紅氏が就任した。
呉金泉派は10年以上前から福懋油脂の株式を段階的に買い増してきた。今回の株主総会では激しい経営権争いを反映し、議決権比率で98.05%の株主が投票権を行使した。
経営権を奪われた許氏の勢力は、過半数の株式を保有する株主に臨時株主総会の招集権を与えた「大同条項」に基づき、臨時株主総会で経営権奪還を目指すことも視野に入れているもようだが、必ず勝てる保障はなく、予断を許さない状況だ。
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