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台北医大と交通大、乳がんの転移抑制法を発見


ニュース 医薬 作成日:2019年8月12日_記事番号:T00085130

台北医大と交通大、乳がんの転移抑制法を発見

 台北医学大学と交通大学の共同研究チームはこのほど、ビッグデータ分析や人工知能(AI)技術を活用して、膜タンパク質とがんの関係について大規模な研究を進め、特定の抗うつ薬がトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の転移抑制に効果があることを確認した。現在、特許を申請中だ。12日付経済日報が報じた。

/date/2019/08/12/09cancer_2.jpg成果を発表する交通大学のチーム。当初は7月に学術誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』上で発表した(8日=中央社)

 交通大学のチームはビッグデータとAI技術を活用し、2,000種近い膜タンパク質を対象に分析を進め、さまざまながんにおいて膜タンパク質が果たす役割を考察した。

 同大生物科技学院の楊進木教授は、細胞膜にタンパク質が付着した膜タンパク質は現在、がんの診断と治療において最も重要な標的となっていると指摘。ただ多くの研究により膜タンパク質とがんに密接な関係があることが分かっているものの、どのようにがんが引き起こされるかについてはさらなる研究が待たれるとコメントした。

 一方、台北医学大学チームは、がん組織とがん細胞から、たばこのニコチン成分ががん遺伝子の「HER2遺伝子」を活性化させる可能性があることを研究により裏付けた。